【レンズ修理】PENTAX A 50mm F1.2 絞りリングの粘り修正

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ある日、お気に入りのレンズ「PENTAX A 50mm F1.2」でお写ん歩(写真撮影散歩)しようとしたら、

_人人人人人人人人人人人人_
> 突然の露出オーバー  <
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A レンズは、自動絞りが使えるのですが、全然動いていない様子。

うそだろ・・・と思いながら、レンズを観察すると

絞り「ネッチョォ…」

まじかよ…
まだM42マウントのレンズとかだったら、絞りをマニュアルにすればいいのに、Aマウントはシャッターのタイミングでしか絞りとじれないから、直すしかないじゃん…

というわけで、絞りを直す旅開幕です!!!

PENTAX A 50mm F1.2 絞りリングの粘り修正

ということで開幕してしまったレンズ修理。

ズームレンズなんて本当に分解したくないので、まだ単焦点ってだけで救いと思いながら進めていきましょう。

分解方針を考える

レンズ修理は、見えるねじから外していくと大体痛い目に遭うという持論があります。

冷静にレンズを眺めて、1つ思ったのは、Aレンズは絞りリングに 「A」のオートの部分があります。
ここにセットすると、マウント部の電子接点が出っ張るギミックがあるのですが、
ぜーーーーーったいここの機構めんどくさい!バラしたくない!!!

ということが分かったので、そんな難しくなさそうな前玉(対物側)のレンズ側から分解していって、どうしようもなかったらマウント部から分解する方針にしようと思います。

銘柄リングの分解

前玉から分解する場合、大体次の2択になると思います。

  • グリップゴムの裏からネジにアクセス
  • 前玉を止めるリングをネジって外していく

今回の場合は、前玉の周囲にカニ目レンチ用の溝がないので、ゴムグリップを外すで正解でした。

このあたりにあるネジを3本外していきます。

ちなみに、ネジはこのようにゴミみたいに小さいので、

ネジを切ってある側にねじ込んでおいて、無くさないようにしておきます。乗り物の分解とかでもよくやります。

フィルターリングの分解

ピントリングを最大までひねって、レンズ群を出すと、フィルターをつける輪を固定するネジが3か所現れます。

3か所ネジを外すと、フィルターリングをとることができました。

ピントリングの分解

ヘリコイドとピントリングの間にワッシャーとネジが3か所あるので、外します。

ある程度長めの精密ドライバーを使うとスムーズです。

外れました。

前玉の分解

前玉は細いリングで固定されていて、リングにはカニ目の溝がないので、ゴリラパワーか、賢い人類はゴムリングで外します。

リングをネジ外した後、吸盤を使うか、逆さまにして前玉を取ります。

前2レンズ群の分解

前玉を取ると、↓のような状態になります。

よく見るとカニ目レンチ用の溝が彫ってあるので、カニ目レンチで回して外します。

今回は下のアルミ部分を傷つけそうだったので、ゴムリングで外しました(かしこい)

前2レンズ群を外すと、絞りと、絞り機構Assyを抑えている真鍮のCリングが見えます。

絞りリング固定のCリングの分解

絞りリングにネジが4か所止めてあり、このネジは先端がとがっていて、下にある絞り機構Assyを固定してあります。

まずは、ネジ4本を外し、Cリングをプライヤーで緩めて外します。

外れました。

なんか治った

ここまで分解したら治りました。

・・・?

正直なんで治ったかわかりませんでしたw

原因

この絞り機構Assy を固定しているCリングが原因でした。

このCリングが強く絞り機構Assy を押さえつけていると、絞りの動きが鈍くなるようです。

組み上げるときは、Cリングをはめて、ネジは絞り機構Assyに当たるだけにするようにします。(それだけでも十分固定される。)

治った

あとは、分解の手順の逆を、ネジの締め付けトルクに気を付けながら組み立てていくだけです。

このとき、ついでにレンズの中に入っていたゴミも除去して、きれいにしました。

露出オーバーも修正!!!

お気に入りレンズ復活!!!!

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